台風が来る前の午後、化粧ポーチを整理しながら考えた成分との距離感

日記
お知らせ:「さき」は自分ケア編集部が創作した架空の人物であり、実在する人物ではありません。このブログは、編集部が一人称のエッセイ形式でまとめた体験談・情報コンテンツです。内容は個人の感想を模したものであり、効果を保証するものではありません。

台風が近づいているらしく、朝からずっと空気が重い。窓の外は薄曇りで、風だけが少し強くなってきている。予定していた外出をやめて、家で過ごすことにした午後だ。

こういう時間があると、つい後回しにしていたことに手をつけたくなる。化粧ポーチの中身を全部出して、机の上に並べてみた。増えすぎたな、と思う。旅行のたびに買い足した小さなボトルや、友人にもらったサンプル、いつ開けたのか思い出せない容器も混ざっている。

一つずつ手に取りながら、裏の成分表示を眺める。正直、書かれている言葉の意味を全部理解しているわけではない。それでも最近は、知らない単語が並んでいると少し身構えるようになった。前に一度、季節の変わり目に肌が赤くなったことがあって、それ以来、新しいものを使う前には必ず少量を手の甲で試すようにしている。

友人は「よく効くらしいよ」と勧めてくれることがあるけれど、同じものが自分にも合うとは限らないというのは、この数年でようやく身についた考え方だ。人の肌と自分の肌は違う。だから評判よりも、自分の肌の反応を優先して見るようにしている。

成分そのものを完全に把握するのは難しいけれど、自分の肌がどう反応するかを見ておくことならできる。効果があるかどうかより先に、合うか合わないかを確かめる。そんな順番に落ち着いたのは、ここ一、二年のことだと思う。

古くなったものはいくつか処分することにした。もったいない気もしたけれど、期限の切れたものを肌にのせる方が結局はもったいないのだろう。整理し終えたポーチは驚くほど軽くなって、残ったのは本当に使っているものばかりだった。

窓の外では風がさらに強くなってきた。台風が過ぎたら、また新しい季節の空気になるのかもしれない。そのときにまた、自分の肌と相談しながら選んでいけたらいいと思う。

※この記事は個人の体験・感想であり、効果を保証するものではありません。肌に合わない場合は使用を中止してください。

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手の甲で試す習慣に加えて、最近は新しいものを使い始めた日をスマホにメモするようにもなった。肌に変化があったとき、原因を遡れるようにするためだ。赤くなったあの日、何をいつから使っていたか思い出せなくて困った経験があるから、記録は未来の自分への保険だと思っている。

台風の風の音を聞きながら、軽くなったポーチのファスナーを閉めた。天気の荒れる日の片付けものは、思いのほか心も整えてくれる。成分との距離感は相変わらず手探りだけれど、自分の肌の声を聞く練習だけは、少しずつ上達している気がする。

整理を終えたあと、ポーチの中身を写真に撮っておいた。次に「持っているのに買ってしまう」を防ぐための、自分への証拠写真だ。店頭で迷ったときにこの写真を見れば、同じようなものが家にあるかどうか一目でわかる。台風の日の思いつきにしては、我ながら実用的な発明だったと思う。ポーチが軽くなると、なぜか気持ちまで軽くなるから不思議だ。


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