もうすぐ引っ越しなので、今日は休みを使って荷造りをしていた。段ボールに新聞紙を敷いて、洗面台の下にしまってあったものを一つずつ取り出していく作業。数えてみたら、思っていたよりずっと多くて自分でもちょっと驚いた。
化粧水も乳液も、似たようなボトルがいくつも出てきて、正直どれがいつ買ったものかもうよく覚えていない。安いから買って、合わなくて放置して、また別のを買って……を繰り返してきた結果なんだと思う。片付けが苦手なくせに、物だけは律儀に増やしがちだったりする(笑)。
今回、詰めながら気づいたのは、結局最後まで使い切っているものにはある共通点があるということ。香りが強すぎないこと、そしてポンプ式であること。手が濡れたままでも使えるし、朝のバタバタした時間に瓶の蓋をなくす心配もない。地味だけど、私にとってはそこが一番大事なポイントだったんだなと、今更ながら気づいた。
逆に、パッケージが可愛くて衝動買いしたものほど、使いかけのまま出てきた気がする。見た目に惹かれる気持ちもわかるけど、乾燥肌の私には結局、テクスチャーが軽いかどうかとか、季節によって使い分けられるかどうかのほうが大事だったりする。夏は水っぽいくらいがちょうどよくて、冬になるとそれだけでは物足りなくなる。そのくり返しを、この部屋で何度もやってきたんだなと段ボールを見て思った。
一人暮らしを始めたばかりの頃は、とにかく評判が良さそうなものに手を伸ばしていた気がする。今はもう少し、自分の肌と相談してから選べるようになった。それだけでも、この数年で少しは変わったのかもしれない。
新しい部屋では、洗面台の収納がもう少し広いらしいので、今度こそ本当に使うものだけを選んで持っていこうと思う。とはいえ、また新しい街のドラッグストアに行ったら、うっかり可愛い瓶に手を伸ばしてしまいそうな予感もしている。
荷造りのついでに、化粧品の中身を新居のどこに置くかも考え始めた。今の部屋では洗面台が狭くて、結局使うものが床の収納ケースに追いやられていた。使う場所の近くに置けないと、どんなにいいものでも出番が減っていく。新しい部屋では、動線の上に置くことを最優先にしようと決めている。
使い切れなかったボトルたちは、思い切って処分することにした。開封から時間がたった化粧品は質感が変わることもあると聞くし、「いつか使うかも」は、私の場合たいてい来ない。ごめんね、と心の中で謝りながら袋に入れていく作業は、ちょっとした断捨離の修行みたいだった。
新居のドラッグストア開拓は、引っ越しのひそかな楽しみのひとつだ。棚の並びも品揃えも店によって微妙に違うから、新しい店を一周するだけで小さな冒険になる。可愛い瓶の誘惑に勝てるかどうかは自信がないけれど、今度の部屋の引き出しは、スタメンだけの精鋭部隊にしておきたい。荷造りの夜に立てた誓いが、半年後も生きていますように。
荷造りの合間に、この部屋で過ごした年月のことも少し思い返した。初めての一人暮らしで、化粧水の選び方も、乾燥との付き合い方も、ぜんぶこの狭い洗面台の前で覚えた。次の部屋では、もう少し手際よく自分の面倒を見られるはずだ。段ボールに詰めたのは化粧品だけれど、一緒に数年分の試行錯誤も運んでいくのだと思うと、引っ越しも悪くない。
※この記事は個人の体験・感想であり、効果を保証するものではありません。肌に合わない場合は使用を中止してください。
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