昼過ぎ、コーヒーを淹れ替えようと立ち上がったとき、窓から差し込む光がやけに眩しくて、思わず目を細めた。ガラスに映った自分の髪を見て、なんとなく手ぐしを通してみる。指先が頭皮に触れた瞬間、いつもより乾いている気がした。エアコンの効いた部屋にずっといると、肌だけでなく頭皮も乾燥するんだなと、今さらのように気づく。
思い返せば、朝はいつもシャンプーの泡立ちばかり気にしていて、頭皮そのものにちゃんと触れる時間はあまりなかった。忙しない朝と違って、午後のこの時間は少し余裕がある。デスクに戻る前に、こめかみのあたりを軽く指の腹で押してみた。硬いような、そうでもないような、よくわからない感覚。それでも少しずつ動かしていくと、じんわりと血の巡りが良くなる感じがして、肩の力もふっと抜けた気がした。
髪そのものより、その下にある頭皮の調子のほうが、実は毎日の気分に影響しているのかもしれない。そんなことを思いながら、給湯室の鏡でもう一度髪を整えた。特別なことをしたわけじゃない。ただ指先で少し触れて、今日の自分の状態を確かめただけ。それでも、午後の残り時間を過ごす気持ちが、ほんの少し軽くなった気がする。
窓の外では夏の日差しがまだ強くて、帰り道に日傘を差すかどうか迷う季節が続いている。髪や頭皮のことも、天気やその日の体調によって表情を変えるものだと思うと、毎日同じようにケアするというより、そのときどきの声を聞くくらいの気持ちでいいのかもしれない。そんなことを考えながら、また仕事に戻った。
※この記事は個人の体験・感想であり、効果を保証するものではありません。肌に合わない場合は使用を中止してください。
あわせて読みたい
・水曜日の午後三時、エアコンの風の中で気づいた頭皮の乾き
・給湯室の鏡に映った、結び目のあたりの心もとなさ
こめかみを押す小さなマッサージは、あれから午後の習慣になりつつある。デスクワークで目が疲れたときに、こめかみと耳の上を指の腹でゆっくり押すと、目の奥のこわばりも一緒にゆるむ気がする。頭皮のためのつもりが、目の休憩にもなっているから一石二鳥だ。給湯室に立つついでの数十秒だから、忙しい日でも続けられる。
髪や頭皮は、顔ほど毎日じっくり見る場所ではないからこそ、気づいたときの小さな違和感を大事にしたいと思う。今日の午後の「いつもより乾いている気がする」も、たぶん体からの小さな連絡だった。聞き逃さずに受け取れたことを、ちょっとだけ自分で褒めておく。
ついでに、椅子の座り方も見直している。長時間同じ姿勢でいると首や肩がこわばって、頭皮の血の巡りにも良くないと聞いたからだ。一時間に一度は立ち上がって、首をゆっくり回す。頭皮のためのつもりが、肩こりにも目の疲れにも効いている気がして、体はぜんぶつながっているのだなと実感する毎日だ。
帰り道、ドラッグストアで頭皮用の保湿ローションという存在を初めて知って、しばらく棚の前で足を止めた。顔用と同じで、頭皮にも専用のケアがあるらしい。今日は買わずに帰ったけれど、次の給料日あたりに試してみようかと考えている。知らなかった選択肢に出会うのも、乾きに気づいたおかげだと思えば悪くない。
>
【PR】バスタイムのヘアケアを楽しみたい方へ(アフィリエイトリンクを含みます)

コメント