月曜の昼下がり、ランチ帰りの道で立ち止まった心のペース

日記
お知らせ:「さき」は自分ケア編集部が創作した架空の人物であり、実在する人物ではありません。このブログは、編集部が一人称のエッセイ形式でまとめた体験談・情報コンテンツです。内容は個人の感想を模したものであり、効果を保証するものではありません。

月曜の昼下がり、ランチを終えてオフィスに戻る道で、急に足が重くなった。八月の終わりだというのに日差しは真夏のままで、アスファルトの照り返しが顔に当たる。それなのに頭の中は、もう来週の予定やら片付いていない仕事やらでいっぱいで、体だけが先に歩いていくような感覚があった。

信号待ちの数十秒、日陰に入って一息ついたとき、ふと「今日はまだ一度も、自分の気分を確かめていなかった」と気づいた。忙しい日ほど、心の状態を後回しにしてしまう。肌の調子はこまめに見るのに、機嫌のようなものは放っておいて、気づけば夕方にどっと疲れが出る、というのがいつものパターンだ。

デスクに戻ってからは、少しだけ意識を変えてみた。パソコンを開く前に、深呼吸を一つ。それだけで、午後の時間の流れ方が変わる気がした。効率が上がったとか、集中力が続いたとか、そんな大げさな話ではない。ただ、自分の速度で歩けている感覚が戻ってきただけだ。

考えてみれば、朝は身支度に時間をかけるのに、昼を過ぎると自分のことなど忘れたように働いてしまう。誰かに褒められたいわけでも、完璧にこなしたいわけでもないのに、いつのまにか予定に追われる自分になっている。そういう日ほど、鏡を見ても表情がこわばっていることに、あとから気づいたりする。

週の始まりは、どうしてもやることに気を取られて、自分の内側を見る時間が削られていく。でも、その削られた時間の分だけ、夕方の疲れ方が変わる気がする。だから最近は、昼休みの終わりに一度だけ、今の気分を言葉にしてみることにしている。「疲れている」でも「特に何もない」でもいい。ただ確認するだけで、午後の心の持ち方が少し軽くなる。

大きな変化を求めているわけではない。ただ、月曜の午後を、自分のペースで終えられたらそれで十分だと思っている。

「気分を言葉にする」やり方は、あとから知ったのだけど、感情に名前をつけると気持ちが落ち着きやすいと言われているらしい。もやもやを「疲れている」と一言にした瞬間、少し扱いやすくなるのは、そういうことだったのかもしれない。道具もお金も要らない方法だから、忙しい月曜の午後にはちょうどいい。

深呼吸ひとつの効果も、ばかにできないと思っている。息を吐く時間を長めにすると体がゆるみやすいと聞いてから、パソコンを開く前の一呼吸は「吸う三秒、吐く六秒」を目安にしている。誰にも気づかれない三秒と六秒だけれど、午後の入り口の空気が確かに変わる。

心のペースと肌の調子は、たぶん同じ糸でつながっている。焦っている週は肌も落ち着かないし、心に余白のある週は肌の機嫌もいい。だから昼休みの終わりの小さな確認は、心のケアであると同時に、遠回りの肌のケアでもあるのだと思う。月曜の午後を自分の速度で歩けたら、その週はだいたいうまくいく。そんな気がしている。

この習慣を始めてから、月曜の夜の疲れ方が変わった気がする。以前は帰宅した瞬間に電池が切れて、ソファから動けなくなっていた。今は、夕方の時点で自分の残量がなんとなくわかるから、ペース配分ができる。スマホのバッテリー表示みたいなものが、自分にも見えるようになってきた感覚だ。残量が少ない日は、夜のケアを時短版に切り替えて、早めに布団へ。それでいいのだと思えるようになったことが、いちばんの変化かもしれない。

※この記事は個人の体験・感想であり、効果を保証するものではありません。肌に合わない場合は使用を中止してください。

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