昼休みに眺めた、化粧品売り場の棚

日記
お知らせ:「さき」は自分ケア編集部が創作した架空の人物であり、実在する人物ではありません。このブログは、編集部が一人称のエッセイ形式でまとめた体験談・情報コンテンツです。内容は個人の感想を模したものであり、効果を保証するものではありません。

お昼を済ませたあと、少し時間が余ったので、会社近くのドラッグストアに寄った。目的があったわけじゃなくて、ただ棚を眺めていたかった気がする。

化粧水や乳液の棚の前に立つと、いつも同じところで足が止まる。値段を見て、成分表を見て、パッケージの色を見て、それでもなかなか決められない。今使っているものがなくなりかけているから、そろそろ次を選ばないといけないのに、いつも迷ってしまう。

昔は、雑誌やネットで評判のいいものを片っ端から試していた時期があった。今はもう、そういう選び方はしなくなった。誰かにとって良かったものが、自分にとってもそうだとは限らないと、何度か肌で覚えたからだと思う。パッケージが可愛くて買ったのに、一度も使い切れずに引き出しの奥にしまい込んだ瓶が、今もいくつか残っている。

今は、匂いが強すぎないか、テクスチャーが自分の好みか、そのくらいのことを確かめて、あとは少し使ってみて様子を見るようにしている。季節が変わるたびに肌の調子も変わるから、去年良かったものが今年もそうとは限らない。そのことにも、ようやく慣れてきた気がする。

棚の前で悩んでいる時間は、意外と嫌いじゃない。効果を期待して選ぶというより、今の自分の肌や気分に、何となく合いそうなものを探している感覚に近い。結局、今日は何も買わずに店を出た。急いで決めなくてもいい、と自分に言い聞かせながら。

午後の日差しがアスファルトに反射して眩しくて、少し目を細めながら会社に戻った。次に来るときは、もう少し迷わず選べるかもしれない。そう思いながら、午後の仕事に戻った。

※この記事は個人の体験・感想であり、効果を保証するものではありません。肌に合わない場合は使用を中止してください。

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テスターの試し方にも、自分なりの手順ができた。手の甲に少しのばして、香りの強さと、なじんだあとのべたつきを確かめる。その場ではよくても、数分たってから重く感じることもあるから、すぐには決めずに店内を一周してから戻ってくる。店員さんから見たら挙動不審かもしれないけれど(笑)、この一周が意外と大事だったりする。

季節の変わり目に選び直すのも、最近は当たり前になった。夏はさっぱりしたもの、冬はこっくりしたもの、と肌の求めるものが変わっていくと言われているし、実際、私の頬も夏と冬ではまるで別人みたいな顔をする。去年のベストが今年のベストとは限らないから、棚の前で迷う時間は、たぶんこれからもなくならない。

それでいいのだと思う。迷うことは、自分の肌と対話することでもあるから。次にこの棚の前に立つときも、きっと同じように成分表とにらめっこしているはずだ。

帰り際、レジ横の棚に季節限定のハンドクリームが並んでいるのを見つけて、少しだけ心が動いた。買わなかったけれど、ああいう「ちょっといいもの」を自分のご褒美にする楽しみ方もあるよな、と思う。次の給料日にまだ心が動いていたら、そのときは買ってもいいことにしよう。そういう保留の仕方も、大人になってから覚えた買い物の知恵だ。


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